ギャッベショップ東京・MUSUBI

ゾランヴァリギャッベ専門店

ゾランヴァリ・アートギャッベが出来るまで   ① 紡ぐ

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約3分

3/8(土)からGABBEH SHOP MUSUBIではアートギャッベ展を開催致します。
いつものギャッベ展とは一味違う展示で皆様をお待ちしております。
流行りのせいもあってか、色々なお店でギャッベを見る事が多くなった事と思います。
でも、そのギャッベがどの様に作られているかなんとなくは分かっていても本当に知っている方は少ないのではないのでしょうか?
ギャッベ展までのあと4日
アートギャッベが出来るまでを詳しくご説明させて頂きたいと思います。
①紡ぐ
色々な色の羊さんまずギャッベを織るのに必要な羊毛を刈るところから始まります。
ZOLLANVARIのギャッベで使用している羊毛は標高2000~3000mの高地で育った羊の毛を使用しております。寒暖の差の激しい山岳地帯で育った羊の毛は、油分を多く含んでいる為、撥水性や保温性が有ります。

原毛

刈られた毛がこちら。刈られるタイミングは冬を越え、春に刈られる為栄養たっぷりで良質です。ここでどんな毛を使用しているかで織り上がったギャッベの品質に大きな差が生まれます。土足文化ではない日本人にとってはとっても重要な事ですね(*^^)v
ちなみに刈られた毛は染色をしていなくても、20~30色の毛が取れます。
IMG_2212そして、刈られた毛は櫛の様な道具を使い繊維の方向を揃えていきます。
髪の毛を梳かす様な感じです。
ここまでの準備が出来たら、やっと糸紡ぎが始まります。
資料なんかで良く見かけるこちらの画。糸を紡いでおります。
糸紡ぎ ブログ用
先程、梳かした毛を腕に巻き、毛の先をねじって紡ぎ専用の道具に先を結びつけます。
そして、下に付いているコマを廻し、すこーしづつ毛を送り出して行きます。
簡単そうに見えて、意外と難しいこの作業。廻し過ぎると切れてしまい、毛を送りすぎても綺麗な糸ができなかったりと熟練の技が必要になります。
ハミッドさん②これらの工程を経てできた糸がこちら!!!!写真の糸はかなりの量にまとめられていますが、女性が一日に紡ぐ糸はおよそ150グラム程と言われております。もし、ギャッベに5キロの糸が使われている場合糸を作るだけでも約1ヶ月・・・・大変です。
手間暇かけて紡がれた糸を次は染色していきます。
続く・・・